接続主(連続一切人間万物を続ぎ下さる神)
此の神様は人間始め万物を続ぎたき一條の御心にて、縁を続ぎ金銭にて世界続ぎ、又一の道具にて此の世を続ぎ下さる。続ぐ/\と云う御心なり。元々泥海中、無き人間無世界の創めに此の神様に依って人間身体続ぎ一切世界も同一、続ぎ一切の理が創まりたる故、有形無形の一切続ぎ事は此の神様の理にて万物を見分けせざるべからず。
身の内は表面皮の破れぬ様総身を包み、身体全部内面は骨筋肉道具節々等一切の続ぎ合わせの切れぬ様、破れぬ様の御守護、又万柔らかき物及び柔らかいと云う理は皆此の神様の理にて始まる。
世界にては一代此の世の縁を続ぎがなくば世界中の物は皆バラ/\である。一ツ二ツと物が一緒になる事なし、人間も交際も交合も親子主従夫婦兄弟の縁、愛情で続がらぬものは一列世界は金銭にて続がる。又人間も一人や二人だけでも立てぬ故、例えば学者だけでも百姓だけでも立たぬ、商人だけでも立たぬ如く、皆相寄り続がりて此の世が立つ。一ツの家屋でも木も石も金も土も入る如く、皆物質の異なるもの及び物体と物体とが連続して一ツの家をなす。
柱は立つ横に渡る桁とか梁とかは皆続ぎの理。竿でも横に渡した時は続ぎの理になる。或いは糸とか釘針金とか帯縄とか続ぐ結ぶものは皆此の神様の理。又人の世話やき媒介周旋とか、皆続ぎの役で此の神様の代理を勤める理で有る。御道なれば匂い掛けするも御助けも人に教えるも皆続ぎ、言葉は続ぎの理。此の世は万事万物続がって保たれ完全となり円満に成立をなす。
身体でも痛むと云うは続ぎ下さって居る体内の骨とか筋とか内部の続ぎが切れるから痛い。不足腹立ちで、続ぐべき所を人と続ぎを切った埃。
又此の神様は世界にては掃除役の神様とも云う。掃除役と云うは全て物事は続がるから綺麗になる。美しい人間も心の掃除すれば、神に続がる。人に続がる、人気のよい人が寄ると云う。人の好くと云う心美しい綺麗な中から人が続がる。
人間の好く者は神も好くとも仰せられる如く一切万物は此の神様の徳にて続ぎ下さる故、美しい人間も美人と云うても皮を剥いたら如何であるか。見えた所の表の美しい綺麗なるは皆此の神様の御徳なり。表の神様也柔らかな優しい麗しい御心の神様故に、女に其の徳がなくてはならぬ。見にくい者には人が好かぬ、続がらぬも同じ。又産の時は跡をきれいに元の如くに続ぎ下さる。もし続いでくださらねば、死なねばならん。
容貌の美人なるは前世に此の神様の理に叶い心美しい、きれいな故、人を続ぎ、人に好かれ、いやがられる道を通ってない理。(例えば恨み深くいやらしき欲、深くきたない心)(此の神様の理は愛情、愛嬌、親しむ睦まじい心)
宇宙間の万物皮続ぎ、表面の美しきはことごとく此の神様の理なり。例えば人間は皮続ぎ、衣装他の動物も各々美しく作られて有る。獣類鳥類昆虫魚貝類に至る迄皆綺麗に出来て居る。草木粒毛皮続ぎ、破れぬ所此の神様が続ぎの守護に依って生命を保ち生育をなす。中の骨草木なれば辛はつきよみ様夫婦の理。
建築物でも同じ家屋の表面を壁とか板とか屋根を塞ぎて綺麗に見える皆同じ続ぎの神の理、器具衣類何物に限らず同じ理なり。人間の身体を包む衣服は此の神様一の骨を折り、人間に入込み教え給う。昔の機の元祖と伝えられる中将姫は此の神様の御化身なり。くにさつちの尊つきよみの尊二神が月日の一の道具神様故
此の世界の道具は金と木が一道具なり。建物使い、道具皆汽車汽船軍艦橋梁農商工業ことごとく世に使うもの皆金と木が一番の道具となる。木も金木とて三期葉有るものは此の神様の理で人体では髭、脇下の毛の理。常盤木は四季葉有り。つきよみの尊の理、人体では髪毛、又大工はつきよみの尊の理。月様の水を臺として鍛冶屋はくにさつちの尊の理。日様の火が臺。
金類は金銀銅鉄種々あれども此の神の理。但し鋼の切れぬ所はたいしょくてんの尊の理で切れる。道路、河川、橋、電信電話線等舟でも皆続ぎの理。家屋でも皆立つと続ぎて組合す廊下とか回り縁とか桟橋の如き全て渡る所皆同じ。魚類にては蛸、烏賊、するめ又貝類一切は女一道具と同じ理で出来で居る。するめはくにさつち様、酒はつきよみ様夫婦の理故婚礼に柳樽と寿留女を使う。
人間は天の続ぎが切れたら死ぬ。金銭食物の続ぎが切れれば貧困に陥る。穀物に縁を切られたら畜生に落ちる如し。又ほうき星は人間の掃除に現わすと教祖は仰せられた。続ぎが切れるから現れる恐ろしい出たほうき星は、天下の騒ぎと云う様な古言が有るが、間違った悪徒は天より掃除をせられる意味に悟るべきである。
又人を続ぐ心は誠、此の神様の心也。互いに続ぎ合う事、親しむ助け合う心、人を続ぎたいと云う心、又硬きものでは物が続げぬ如く柔らかく優しい心で続げる。又柔らかき物に味わい有り。
此の世は皆続ぎ合いにて立ち行く。八社の神様が一つの心に続がり下さって此の世の万の物は日々続がって行く。例えて申さば人間身の内でも目もある、耳もある、手も足もあり、之れが一つに続がって一身の自由用幸福が有り有形の肉体に無形の神魂が宿って其の連絡、心と身と離れぬ如く指でも両手十本が合うて一つの仕事でも出来る如く。
もしそれがバラ/\で有っては身体とは云えぬ、思い/\で手は足を助けず足は手の為に働かぬ時は一身の幸福が得られぬ如く、肉体は小宇宙、世界は大宇宙で神の一体。人間が数有って社会人間も一人では何の楽しみも仕合せもない。多人数が続がって楽しみ有り、そこに陽気が生ずる。日々が幸福に暮らせる。人は互いに続ぎ合うと云う理が小にして、身内の保てる、神様の真実の理と同じ。大にして是れを押し広げて行けば社会の全体の繁栄を保ち、陽気に暮らすと同じ理となる。
人間は心の小さいもの故、只我が身だけ、我が内だけ勝手がよければ人は苦しむとも、人の立たんのもかまわんという。欲が深くして人を続がぬ、続ぐべき所を切る。甚だしきは人を倒して我が幸福を得ようとする心にて、人と戦い恨み合いの埃が生ずる。其の続ぎ合い、助け合い、立て合いという神の御心、宇宙の真理を破り反する故、神に切れ、身の内では皮が腐るとか、皮に関する病は勿論、又身の内の続ぎが切れて痛みとなり、我が身が倒れる。天の続ぎが切れたれば此の世に居れぬ。
又金銭は人間を続ぎ下さる。世界の三の宝が金銭会計の不自由、縁談一條に関する不自由も同じ、皆神も人も同じ続ぎが切れるなり。我が身も十柱の神、人の身も十柱の神の同じ借り物。人を続ぐは神を続ぐも同一。互いに助け合う理は我が身を続ぐ幸福を得る道なり。人を切り、人を苦しめて我が幸福を求めようとする心は我の身体、我の幸福を破るのも同じ理になり、神に切れると同一の理なり。
神言 又一ツ一名一人の心に誠一つの理が有ればうち/\十分六つまじいという一つの理が治まるという。それ世界成る程という成る程の者成る程の人と云うは常に誠一つの理で自由用と云うよく聞き取れ。又一つこれ迄運ぶと云い、尽くすと云う。運ぶ尽くす中に互い助け合うと云う。互い助け合いと云うは是れは諭す理。人を助ける心は真の誠一つの理で助ける理が助かるというよく聞き取れ。と仰せ下さる。
人を助けると云う理に依って我が身が助かる。人を続ぐ心が我が身を続ぐ心、人を続ぐ心は誠無くては出ぬ、人を大切にする心が我が身を大切にする心也。
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